ラジコンの話13

   Radio control airplane  写真が多いので、お使いの環境によっては表示されるまで時間がかかることも予想されます。

   2015/04/29(水)

   航空ページェントの際に中古で買ったヘリ用の模型エンジンを分解してみた。

   OS FX 46という型番である。

   小川精機株式会社  1936年から模型エンジンを製作している。

   ラジコン模型マニアで知らない人はいないメーカーである。

   このエンジンの仕様は次の通り。

   行程体積 7.45cc

   出力 1.62ps/16,000r.p.m.

   ボア 22.0mm

   実用回転数 2,000〜17,000r.p.m.

   ストローク 19.6mm

   重量 385g

   新品価格 16,000−

   クルマのエンジンでは、リッター当たり100馬力とすればそこそこのハイパワーエンジンである。

   このエンジンは、リッター当たりに換算すれば、『217馬力』になるから、それなりにすごいのである・・・・

   オフロードバギー競技用ではもっと馬力があり、 

   行程体積 3.46cc 出力 2.4ps/32,000r.p.m. ボア 16.6mm 実用回転数 3,000〜42,000r.p.m. ストローク 16.0mm 重量 340g

   これを同様に換算すれば、リッター当たり『693馬力』となる!

   F1のエンジンもびっくりである。

   小川精機では、

   飛行機用、ヘリ用、カー用、マリーン用、2サイクル、4サイクル、単気筒、多気筒、ロータリー

   などのエンジンを製作している。

このエンジンはヘリ用であるが、慣らし用のプロペラを

取り付けてある。

 

 

ヒートシンク(ヘッド冷却フィン)はオリジナルのものから交換している

 

 

ヒートシンクを取り外すと・・・・

ピストンの上面が汚れているのがわかる。

 

 

クランクケースカバーを開けると・・・・・

結構汚れており、スラッジも付着している。

 

 

 

 

クランクケースカバーの内壁に接触痕がある!

 

 

キャブレターを外した。

 

 

キャブレター。

 

 

 

 

 

クランクシャフトを抜くには、まずシリンダライナーを抜いて

ピストンに遊びを作ってやる。

そうしないと、コンロッドが外れないのである。

上の写真は、排気口に六角レンチを差し込んで、

クランクシャフトを廻すと、シリンダライナーがこの位置まで

押し出されるので、この後はプライヤなどで

シリンダライナーを挟んで抜き取る。

 

このコンロッドとクランクシャフトの嵌め合いを外す。

 

 

シリンダライナーが抜けた。

 

 

 

ピストン。

ピストンピンリテイナー(両側)を外す適当な工具が無かったので

今回は、これ以上分解できなかった! 残念。

 

ちゃんと、ピストンリングが入っているんだよね!

 

 

 

 

 

 

 

ボア(直径)は22mm。

 

 

 

クランクシャフトも汚れている。

 

 

 

 

 

 

クランクシャフトベアリングは、前後とも汚れているが

これも外す工具が無いので取り出せなかった。

 

 

 

 

 

ベアリングはどちら側の向きに入れても問題無いと

考えている人もいようが、

こうして分解したときに、外輪側面に打刻してある

形式No.が読めるようにしておくのがプロの仕事である。

模型だけでなく、産業機械ならなおさらである。

理由がわからない人はそういう仕事には向いていない・・・

 

 

 

 

ここで、部品類を屋外に持ち出して、定番のCRC556を

吹いて、しばらく放置し、汚れを浮かせてワイヤブラシで清掃。

汚れていたピストン上面もきれいになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

組立で一番手間取るのは、

ピストンを入れた後でシリンダライナーを挿入する作業。

 

清掃完了。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

  

 

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